かぐらむら

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今月の特集よき時間、よき思い出が擦り込まれている場所とモノ

古きを活かす

日本画家のアトリエ兼住居から香ってくる上質な時間

エコパオ

photo地蔵坂を上がってすぐ右にある「エコパオ」は、築約50年、日本画家の方の住居を改築した鍼灸・温熱療法・色彩療法など様々にストレスケアをしてくれる空間です(創刊号でご紹介しました)「エコパオ」の堀田智木(ともこ)さんは20代の頃、器に興味を持ち、骨董好きになった。それが古いものに興味を持つようになったきっかけだそうだ。「初めて益子の飲茶セットを購入した時のことは今でもはっきり憶えています。両手で包み、口緑の感触を確かめながら購入するか2〜3時間じっと悩みました(笑)。」

堀田さんのこうした古いものに対する愛着は、自然にその素材である木や金属へとつながり、建築物に広がった。「古いものはやわらかくて、あったかい。わたしはドライでクールな人間なので、愛のある器、気持ちのいい石や板は、足りないものを補ってくれる。」

日本家屋が好き。いいものを残していきたい。大工になりたかった。という子供の頃の夢は、改築時に、余った材、壊した材もすべて再利用して、出来るだけ自分達で家屋を立て直すということで実っていけるのかもしれない。20年近くをかけ堀田さんが一目惚れから集めてきたもの達は、真冬の冷気の中、愛に包まれ静かに息をしていた。