かぐらむら

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今月の特集よき時間、よき思い出が擦り込まれている場所とモノ

古きを活かす

今こそ、まちには修繕屋さんが必要だと思う。

山下漆器店

photoここ数年、私の店(漆器屋)は漆器の修繕の注文が増えてきました。バブルがはじけ少し社会のテンポが落ち着いてきたころ、物にこだわる生活者が復活してきたように思われます。一生懸命働いて、自分の身に合って作ってくれるものは、メガネと入れ歯くらいのもので、あとは気に入らなくても一生使うものではなしと物を選ぶ時代の中で、使い手一人ひとりにあったものを作ってもらう。気に入ったものを修繕しながらも一生大事に使いたいという人が徐々にでも増えてきていることを実感するのです。

そこで提案。自分にあった道具へのこだわり。買うときの値段は高くても、いわゆる一生ものの一回あたりの使用料を比べれば、格段に安いはず。自分にあったものを大事に修繕しながら使う事は、職人の生活やなによりその巧みな技術を守っていくことにもつながります。

作り手と使い手のなかをとりもつ役割を商人が取り戻せば、瀕死の状況にある各地の商店街も活路を見出すことができるかもしれない。そのモデルを神楽坂ではじめよう。いや、すでにはじまりつつあります。粋なまちづくりNPOもこの運動を支援していきます。乞う!ご期待。(山下修)