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今月の特集人間の裸の五感を研ぎ澄ましてみると神楽坂のまちは、どんな風に感じられるのだろうか?

五感で歩く神楽坂 - 匂い編

変化の匂い

photo神楽坂のどこが好き?と聞かれたら、決まっていつも「街の匂い」と答える。古いものが尊敬され、味わい深く存在する街。石畳の路地があり、歴史と文化があり、生活があり、粋な人の闊歩する街。そういうもの全部が「神楽坂の匂い」を作っている。郊外のニュータウンで育った私にとって、それはもう、憧れである。しかし今、神楽坂の街の匂いが変わりつつある。

「新しい店が増えましたね」。最近の神楽坂では、挨拶代わりのように飛び交っている。田原屋さんや万長さんなど、老舗がなくなるというショッキングな出来事もあった。ついこの間まであった店が、違う店に変わり、古い民家がマンションになる。どんな街にも変化は訪れる。

photoしかしそれが神楽坂となると、特別なことに感じてしまうのは、なぜだろう。散歩の途中で、小さな民家の取り壊し現場に遭遇した。こうして街の匂いは変わっていくのだと、胸の詰まる思いがした。(峯)