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今月の特集神楽坂の魅力と今後の抱負を語る

はじまった、ばかり。

はじまった、ばかり。Part4

久保恒雄さん/伊藤亮介さん/新田光香さん

photo劇団黒テント 久保恒雄さん

まちとコラボレーションする過程で磨きたい

今年の2月から神楽坂の在住になり、稽古場がすぐ近くという生活環境になった久保さん。黒テントはいくつかの担当部署のようなものを持っており、彼は東京での活動をサポートする部局に所属している。「まちとはじっくり付き合っていきたいし、その上で黒テントとしてやりたいことをやるというスタンスを貫きたいと僕は考えています。黒テントはもともと、海外の劇団などとコラボレーションする際も、時間をかけて丁寧に関係性を育むやり方をとってきました。今後は、神楽坂の人たちと一緒にまちをテーマにワークショップを開催したり、カフェのような狭い空間で芝居をやったり、まちといろいろな形でつきあっていきたいですね。海外の演劇祭だと保育園・消防署などを一定期間中貸し出し、結果的に小さなまちの中で期間中600以上もの演劇が見られるものがあり、「まち飛び」にはこのイメージを重ね合わせています。神楽坂とコラボレーションする過程で、お互いによりパワーアップさせられたらいいなと思っていますね」

【住所】東京都新宿区岩戸町7
【TEL】03-5225-3634

photo大洋レコード 伊藤亮介さん

南米音楽の新しい風が吹くところ

階段を4階までのぼりきった時に、心地よい南米の音楽が流れてきた。「大洋レコード」は、今年(2005年)6月神楽坂3丁目に開店したばかりの南米のCD専門の卸し兼販売のお店。代表の伊藤亮介さんは「ブラジル、アルゼンチンの若手のCDなら唯一無比の個性的な品揃えだと思いますよ」と自負している。CD以外に、能面と江戸指物も販売しているのがユニークである。伊藤さんの母上が江戸指物の職人で、能面は母上の知人の能面師が彫ったものを置いている。試聴器が3台あって、店内のCDはどれでも聞くことができるというサービスもうれしい。新しい音楽好きのサロンになる気配がする。
【住所】東京都新宿区神楽坂3-2-4
【TEL】03-3235-8825

photo来人舎(らいとしゃ) 伝統文化企画会社
新田光香さん


神楽坂らしい粋なイベントをプロデュース

3年前に横寺町の尾崎紅葉旧居の隣りに引っ越してきた新田さん。文豪の住んだ敷地は、緑が濃く、ここが都心と思えないほどの風情だと、今もその住まいを探してくれたご主人には感謝している。好きだった新内は、このまちに来てから鶴賀若狭掾というすばらしい師匠を知って入門した。お稽古をしているうちに師匠の至芸、お弟子さんたちの熱心さに心打たれた。「劇場」ではなく、もっと身近に神楽坂らしいお座敷が楽しめないかという思いで始めたイベント「新内in神楽坂」。その思いが昨年7月から実現している。会場は和食料理「カド」や坂下の割烹「志満金」、居酒屋「もん」で新内と芸者衆のお座敷遊びを楽しむ会を企画した。彼女の主催する来人舎は、神楽坂らしい和の芸能を中心に、これからも粋な催しをプロデュースしてくれることだろう。
【住所】東京都新宿区横寺町47
【TEL】03-326-3876