かぐらむら

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今月の特集粋いき逸品対談

「商店街の垣根を越えて、粋な逸品を育んでいきたい」

「舞台はできた、役者もそろった、あとは…」

逸品運動のはじまり

photo司会 神楽坂で一店逸品運動をしようという話は、いつから始まったのですか?
山下 3年程前に、区商連(新宿区商店街連合会)のホームページ制作の仕事で区内の商店街を訪ねて回ったことがあります。新宿や高田馬場、四谷など駅周辺はとても活気があるのですが、駅から離れた場所の商店街は、予想以上に疲弊していると感じました。その頃たまたまNHKのテレビで「ご近所の底力」という番組を見ていたら、静岡市呉服町のある取り組みが紹介されていたんです。あるお店の、確かあんパンだったと思いますが、20人ぐらいのまちの人々がそのあんパンについて消費者の立場から、真剣に意見交換をしているのです。それまでは、他人の店の商品について、その良し悪しを論評するなんてあり得なかった。みんなからの意見を聞いて改良した商品を集めて、それを商店街の逸品として扱っていこうという取り組みだったのです。あの番組がヒントになったこともあります。

紺谷 私は、6丁目の街並み環境整備事業が完成間近になって、商店街の理事長が「これで舞台はできた、役者もいる。あとは良い演目があればいい」とよく語っておられたので、話題づくりのためにも逸品運動が求められていたのかと思っていました。
山下 確か、中小企業診断士の方々がまとめられた神楽坂6丁目のレポートのなかに、活性化対策の例とし一店逸品運動が載っていたかと思いますが。
紺谷 6丁目は、すでに「かぐらざかファンくらぶカード(地域共通ポイントカード)」の勉強会などもありましたが、逸品のための勉強会は平成17年7月からスタートしました。前述のレポートによると「(活性化の)対策はない」というのが大方の商店主の回答結果だったのですが、私は「積極的に傍観しているご主人が多いのだ」と感じました。ゆえに、何か始まればきっと変わると信じ、スタートしたのです。それから勉強会を重ねるうちに、神楽坂らしさをふんだんに盛り込むことによって、この運動はきっと面白くなるという手応えを感じ始めたのです。

写真:7月1日に神楽坂一帯に配布された大判にチラシ。約50点の逸品が掲載された。