かぐらむら

Top > 「商店街の垣根を越えて、粋な逸品を育んでいきたい」 > (02)
今月の特集粋いき逸品対談

「商店街の垣根を越えて、粋な逸品を育んでいきたい」

「あそこには、いいコミュニティがありそうだ」

逸品運動とメディアの動き

photo司会 途中からこの運動の委員長になられて会を引っぱってきた紺谷さんですが、それだけにいろいろむずかしいことに直面したり、不満なども多く感じられているのではないかと思いますが。
紺谷 たとえば、商店街が細かく分かれていて、まちが複雑に絡み合うなど困難もありましたが、ごく限られたボランティア精神のある人々、まちのことにも積極的な商店主たちが、内外で支えてくださり、面倒なことを調整してくださったおかげで成立できたんですね。
司会 それは、理想的なコミュニティの動きですね。最近、マスコミをはじめとする世間一般の神楽坂に対する期待感は、“あそこには、いいコミュニティがありそうだ”というものではないでしょうか。
山下 確かに今までは、路地を散歩して、有名店で食事や買い物をするといったパターンが多かったのですが、最近の取材は、神楽坂で生きている人間を見つめるものが多いですね。来年1月から始まる倉本聰さんの神楽坂を舞台にしたドラマや、某テレビ局がドキュメンタリーをとろうとしている家族の肖像のようなものも、みな興味の対象は人間です。

司会 山下さんの漆器店は、マスコミがまちの下調査をするときに真っ先に飛び込むので、逆にマスコミ側の雰囲気もよく観察されているかと思いますが、いつごろからその傾向が強まったのですか。
山下 去年の暮れにNHKの「ふるさと一番」で神楽坂が紹介されましたが、あのあたりからでしょうか。
司会 その傾向と粋いき逸品運動と、いろいろな意味で重なっている気がします。
紺谷 筑紫哲也さんの「ニュース23」に映画監督のヴィム・ベンダース夫妻が出演して、「和可菜」で神楽坂の良さを語っており、高層ビルのことにも触れていましたが。あの番組を見たときに、私は、残すべきものと新しく生まれ変わるもの、その両方をきちんと見つめようと思いました。粋いき逸品の今回のキャッチコピーは、『いいもの再発見! 新発見!』です。昔からなじみのある人には、再発見!ニューカスタマーには、新発見!してもらいたいです。これからの逸品も、たとえば「古き良き逸品」とか「新しき話題の逸品」なんてジャンルが出てきても面白いですね。

写真:神楽坂6丁目の青空市に出店した「粋いき逸品」コーナー