かぐらむら

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今月の特集今、神楽坂で気になることを手紙にしたためます

拝啓、神楽坂様

さようなら。そして、ありがとう。

「拝啓、巴有吾有様」「拝啓、めめ様」

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拝啓、巴有吾有様

神楽坂にあなたの灯が消えてしまってから、
私たちは、どこのお店で
芸術談義をしたらよいのでしょう?
魂の琴線に触れるような
舞台や映画を鑑賞したあとには
ゆっくりとそれを話し合える
時間と空間が大切なんです。

坂の中腹にあったあなたの灯は、
まさにそんな私たちを
あたたかく迎え入れてくれるところでした。
神楽坂からあなたが消えてしまうのは
あまりに惜しいです。

−カフェ評論家−

※坂下の喫茶店「巴有吾有」は昨年12月28日、当店を愛した人々に惜しまれ つつ長い歴史に幕を下ろしました。

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拝啓、めめ様

あなたが逝ってしまってから、私の胸には
大きな空洞が空いてしまったようで、
「和可菜」の前を通る度に、うら寂しい風が吹いています。
思えば、あなたは人に媚びることなく、いつも孤高でありました。
孤高すぎて近寄りがたい面すらありました。
でも「和可菜」に宿泊する作家の中で「これはっ」という人には、
よくなついていましたね。
そうです! あなたは人の才能を見抜く眼力にすぐれ、
今まで未来の大作家や大監督を瞬時に看破しましたね。
世の中、孤高に生きるにはむずかしくなりましたが、
私は激変する今の神楽坂の風潮には、
絶対に媚びないぞとあらたに決意しつつ、
ほんとに惜しいあなたのご逝去を心より悼んでおります。

−路地裏のノラ−

※「めめ」は「和可菜」で飼われていた猫です。2007年3月15日に大往生いたしました。