かぐらむら

Top > 平成30年の神楽坂[前篇] > (03)
今月の特集10年後の未来図を視てみたら……

平成30年の神楽坂[前篇]

NHK朝ドラ「神楽坂でござる」

山下馨[NPO法人粋なまちづくり倶楽部事務局長/建築家]

photo平成19年の暮れも天下泰平の内に過ぎ、遠くの除夜の鐘を聞きながらうとうとして目が覚めてびっくり! 新聞を見たらなんと平成30年元旦だと! 女房曰く、あなた10年も寝てたのよ、だって。

テレビをつけると、丁度お正月特番。昔も未来もあんまり変わらんね。おっ。神楽坂特集だ。なになに、神楽坂のまちは、相変わらずの人気。寄席も復活。昨年出来たばかりの神楽坂演芸場では、芸者衆も出演し粋な神楽坂の名所として大賑わいだそうだ。料亭もだいぶ増えてきたみたいだし、和のまち、神楽坂は東京都民の憩いのまちになっているねー。東京駅周辺や、六本木、表参道は、相変わらず高層ビルラッシュの中、神楽坂は、建物も粋な風情で、東京一、日本的な景色のある街として世界に知れわたってるんだって。フランスの大統領も遊びに来たらしい。何々? 暮れに神楽坂に不似合いな建物の取り壊しを裁判所が決定しただと! その上、都市計画道路もまちの発展のため見直しするんだって! すごいねー。日本の役所もなかなか粋だネー。

おや、今年のNHK朝ドラのタイトルは、「神楽坂でござる」。「お江戸でござる」のタウン版? 登場人物はNPO粋まちが出来た頃の昔のなじみの名前ばかりだ。神楽坂はいつもみんなに愛されてるんだネー。おっ。見慣れたかっこいいおじさんが映っているぞ。あれは誰だっけ? すると横からすかさず、子どもの声で、「なにいってんの。あれはパパじゃない!」アハハ。照れるネー。といったところで目が覚めた。おそまつ様。