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今月の特集10年後の未来図を視てみたら……

平成30年の神楽坂[後編]

フランスの小さな美しい町サンタマンドと姉妹町に

鈴木喜一[建築家・アユミギャラリー代表]

photo平成30年、神楽坂はフランスの小さな町サンタマンドと姉妹町になっている。サンタマンドは知る人ぞ知るフランスのロアーヌ地方の美しい町だが日本人にはほとんど知られていない。その理由は観光ガイド ブックにのっていないからである。したがって訪れる日本人はほとんどいない。しかしここにはノアラック修道院という珠玉のロマネスク寺院がある。
ことの発端はアユミギャラリー神楽坂美術塾フランスツアーである。平成19年のツアーで「LE BERRY REPUBLICAIN」というフランスの地方新聞に、でかでかと報道されたことに起因する。同年11月29日のその新聞には大きな写真入で「日本神楽坂からの13人の画家観光客が3日をかけてサンタマンドを描いた」「ノアラック修道院は日本人の画家とその生徒のお気に入りで、修道院とその周辺のポアジョン地域の古い小道をよく描きに来ている」「彼らは古い石、全ての古いものが好きです」等と書かれ、最後にはこのように結ばれていた。
「ところで、サンタマンドと日本神楽坂に友好の絆を深める可能性はあるのでしょうか……、いいかもしれません。はやく、サンタマンドから 東京への直行便を!」と締めくくられている。これを神楽坂美術塾は受けてたつことになった。平成20年から隔年ごとにフランスサンタマンドツアーが実施され、サンタマンドの町民たちも度々神楽坂を訪れることになった。姉妹町憲章にはこう記されて いる。
一、お互いに古きを活かそう
二、過去・現在・未来と繋がるまちの記憶や文脈を大切にしよう
三、美術を通じて交流しよう