かぐらむら

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今月の特集手づくりの心意気を神楽坂で感じてみる

神楽坂 手仕事の現場から

和のテキスタイルパワー炸裂

ここん.

photo芸者新道のマンションの二階にある一室。ところ狭しと並んでいる和の小物の表情が豊かである。よく見かける量産化された和小物とは、ちがった雰囲気のものが目立つ。そのちがいはどこにあるのか。同ビルの四階にあるの手仕事の現場を訪ねてみた。

オーナーの佐藤泰子さんは、もともと和のものが好きで、簪や銘仙の生地などを集めていた。銘仙は、大胆な図柄と現代でも通用する斬新なデザインが好きだという。いつか、自分のオリジナル作品を発表したいと思い、「ギャラリー無生」でスカートなどレディースの作品展を開催したのが、神楽坂デビュー第一歩。でもその頃佐藤さんの縫製技術はまだ未熟で、思い通りに服が作れずに焦っていた。その時、縫製業を廃業を予定していた矢来町のある老夫婦に出会い、親切にも助けられ、作品展を成功させることができた。平成十七年七月には神楽坂に「ここん」を開業。そして昨年十二月に早くも「ここん鎌倉店」をオープンさせた。

photo佐藤さんは、企画力と行動力の人である。テキスタイルとしての銘仙にほれ込んだ佐藤さんは、過去の銘仙だけでなく、秩父でまだ製造している銘仙メーカーと協力して、オリジナル商品を開発。さらに群馬県伊香保にある竹久夢二記念館にかけあって、夢二画の意匠使用の許可を得、共同開発したものを記念館とここんにも卸している。手仕事の現場には、レディース担当で主にミシンを踏んでいる寺崎まゆみさんと、ミシンは使わない手仕事と販売を兼ねる野間亜由子さん、二人の強力なるここん戦力がいた。取材に応じてくれた三人を前にすると、女性ばかりのロックバンドにインタビューしているようでその迫力に押された。野間さんに語らせると「佐藤泰子の野望は、まだまだつづく!」そうで、これはまだほんの序章であるらしい。
【住所】東京都新宿区神楽坂3-2 林ビル401
【電話】03-6273-0770
【URL】http://www.coconchi.com/