かぐらむら

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今月の特集雅楽から日本舞踊、さらに落語まで伝統芸能が神楽坂で一堂に会する。

神楽坂伝統芸能2009

ポスターについてU.G.サトーさんに聞く(2)

芸者さんの千社札と居酒屋での記憶

photo「昔、『さくら井』という飲み屋があってね。今の超高層マンションの足元あたり。そこに、お座敷を終えた芸者さんたちが次々見えて、隣の客とお酌しあったりするんです。毎日色々な芸者さんに会えて、楽しかったなあ。20年以上通ったけど、あれは貴重な存在でしたね。そこに僕の版画を置いていたんだけど、芸者さんたちが自分の千社札を持ってきてはぺたぺたガラスの上から貼っていくの。そのうち僕の絵はまったく隠れてしまって、千社札だらけになっちゃった。それ思い出してね、ああ、神楽坂ってこういう感覚かなあって」

神楽坂に生まれ、デザインファームを構えて40年近く。まさに生粋の神楽坂のヒト、U. G. サトーさんは、全身に粋が染み渡っている。身体感覚に訴えかけてくるこのロゴは、品があり、どこかエロチシズムさえ感じられる。伝統とモダンが息づくこの場所での、まち歩きを体現しているかのようだ。