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今月の特集シンボルロゴを手がけた松永真さんに聞くデザインの話。

龍公亭リニューアル1周年記念展示 “Spring has come”

第一線! デザインの現場を垣間見る

普段何気なく目にしているものが、これもあれも、実は松永さんがデザインしたものだと知って驚く。まちを歩いて目につく企業や銀行のシンボルマークから、雑誌や生活用品、食料品にいたるまで、生活に深く浸透して当たり前の存在になっているのだ。それが生み出されるには、常に「まず白紙の状態ありき」なのだという。「これはいったい何なのか」と問い、「どうあるべきか」を考える。そして、「冷ややかになったり熱くなったり、抱きしめたり蹴飛ばしたり」して、これしかない核のようなものが見えてくるのをじっと待つ。

書家である父と良家のお嬢様として育った母のもと、東京・白金で生まれた松永さんは、東京大空襲を逃れて父の故郷である福岡で幼少時代を送る。その後、母方の実家がある京都で少年時代を過ごし、東京芸術大学進学とともに東京に戻ってきた。

「松永のデザインは大胆なのか繊細なのか? あるときはナタのようでいて、あるときはカミソリのようだ、なんて言われると、うれしいですね」。
松永さんは多感な年頃に、3つの異なる文化圏を体験してきた。そこから、さらなる大きな視点が生まれていて、そぎ落とされたシンプルさの中にその温かいまなざしが反映されているように思えてならない。