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今月の特集2011年4月9日

神楽坂をどりの歩み

手弁当ではじめた「華の会」の心意気

photo休演の期間は、約6年間。その間明治座や三越劇場の晴れ舞台を知っている芸者衆には、つらい時代であった。しかし、再開するといっても会場や衣装など準備にかかる費用などを考えるとなす術はなかった。

伸び盛りの若手の芸者衆は「発表の場がないと、お稽古にはりあいがない」と訴えた。これらの若手の声が、上のお姐さんたちをつき動かした。そして、手づくりでもいいから、自分たちの踊りの会をやろうとの機運が高まったのである。

こうして平成11年にはじまったのが「華の会」。第1回目は、毘沙門天善國寺書院。レンタルの照明から音響、衣装やカツラまですべて自分たちで手配。告知のポスターは、商店街を1軒1軒頭を下げて頼んで歩いた。開演までの心配は数えたらきりがないぐらいあったものの、心意気は充実していて決して苦労ではなかったと振り返る。まるでサークルや同好会のような雰囲気だったわね、と当時を知る芸者衆は語っている。