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今月の特集静かな住環境を守ろう。 5階建てのマンションに計画反対。 神楽坂の裏通りにしのびよる開発計画

変貌する神楽坂界隈

狭い路地にどうして5階建て?

 

photo そんな矢先、我が家の前の狭い路地(私道)にも、建築計画の立看板が出現した。見れば、唐突にも5階建てのマンション計画である。むろん 道路斜線を無視して、例に漏れず天空率を使って高層化しようとしているのだ。

 この狭い路地に面してどうして5階建てを、という声が一気に地元住民からあがった。神楽坂の表通りの喧騒に比べれば、この裏通りともいえる路地とその景観は、ひそやかにその存在感を示していて、歩いていて心地よいものがあったのである。路地に面した住民間では、「改築にあたっては、高くても3階建てくらいにして、この静かな住環境を守っていきましょうね」というような不文律、つまり暗黙の了解があった。それが突如、暴力的に壊されたのである。しかもプランを見れば、この5階建てのビルのエントランスが路地側になっている案なのである。

 この狭い路地(2項道路)に関して付け加えれば、住民たちは(私もその一人であるが)私道ゆえに、この道に埋設されている上下水道やガス管の整備等に私費を投入してこれまでかろうじて維持してきたのである。所帯の急激な増加や車両交通の増加は、そうしたささやか なライフラインの見直しをも突きつけられることになる。
 アスファルト舗装も重歩行用にしなければもたないだろう。埋設されている設備はその容量を上げなければならないだろう。なおかつ、なにものにも代えがたかった静かな路地空間というコミュニティー資産は半減され、裏通りの豊かな生活環境をないものにしてしまうだろう。