かぐらむら

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今月の特集好村兼一vs神田織音

「神楽坂の仇討ち」 を語る。

パリのユネスコ本部で講談をやって下さい

 

好村 講談の世界では、仇討ちものは多いのですか?
織音 講談では一応三大仇討ちものとして、赤穂浪士、荒木又右衛門、曽我兄弟があります。
好村 伊賀の仇討ち、荒木又右衛門の三十六人斬りと講談ではなっていますが、史実からみるとあれは真っ赤な嘘です。(笑)四人ぐらいはかわしたらしいですけど。又衛門は一人じゃなかったし、向こうのたたかえる人数もそんなに多くはなかった。又右衛門は、来伊賀守金道という名刀を持っていたのに、それがすぐにバキンッと折れちゃった。(笑)
織音 講談にはそういう話多いです。(笑)

好村 江戸期は、身分制の社会制度ですから、仇討ちと復讐はきちんと分けられていました。下位の者が上位の仇を討つ、その逆は認めらない訳です。たとえば殿様が家臣の仇を討つというのはない、これでは復讐になってしまいます。

織音 今年の四月には、神楽坂の子どもたちために、ユネスコの未来遺産の活動の一つとして、講談をやらせていただきました。
好村 ユネスコですか?
織音 はい。昨年神楽坂の伝統的な文化活動が、日本ユネスコ協会連盟の一つに登録されまして。伝統的な文化活動を百年後の子どもたちに残そうというものなんです。第一回目は落語で、二回目が講談、三回目は新内となっています。
好村 それはいいですね。それならパリのユネスコ本部でもやってくださいよ。